機械加工製品の販売などを行う企業のミスミグループ本社の企業分析です。ミスミグループ本社は工場の自動化システムに使われる部品(FA部品)や金型部品などの開発・販売を手がける機械系専門商社です。
製品はカタログなどで受注し、製造は協力会社に委託するという少し変わった事業モデルを構築していて、短納期・高品質・低コストが強みです。製造を委託し製造設備を持たない経営を続けてきましたが、2005年に協力会社の1つの駿河精機と経営統合し、生産設備も持つようになりました。
そんなミスミグループ本社ですが、2009年3月期は主力のFA部品や金型部品が引き続き伸長するため増収増益を計画しております。海外では円高による影響を受けますが、国内外の数量増による増収効果で補える見通しです。足元の4月〜5月の売上高も計画比106.5%と国内景気が踊り場となっているなかで好調を維持しています。
ミスミグループ本社では成長を維持するため海外市場の開拓に力を入れています。2008年3月期の海外売上高は前期比28%増の256億円と順調に拡大し、全体の売上高に占める割合も20%を超えました。しかし、利益面では中国などのアジア圏で大きく伸びる一方で、北米・欧州では認知度の低さなどから赤字が続いています。
北米と欧州は当面の間シェア拡大に取り組むため赤字が続くようですが、徐々に納期やコスト面などでの優位性が評価され2〜3年後には黒字化する見通しです。北米・欧州は成熟市場ですが、市場規模が大きいためシェアの低いミスミグループ本社にとっては高成長の余地がある大変魅力的な市場で黒字化後は収益の貢献度も大きくなると予想されます。また中国などのアジアでも戦略的な価格ダウンなどで積極的な拡大を図っていく方針だそうです。
ミスミグループで取り扱っている商品は、FA機器や金型部品であるため、製品1つあたりの単価は数百円〜数千円のものが多いです。しかし、ユーザーの好みによっていくつかの部品を組み込むユニット化することで数万円〜数十万円で販売できるそうです。今後ユニット商品を強化し、利益率の向上を図っていく考えのようです。
為替の前提条件は1ドル=105円、1ユーロ=155円です。本日の株価は2,010円。収益性の高い企業なので、2,500円近くは期待できるかと。