さて今回は各種圧縮機(コンプレッサー)および塗装機器を製造、販売している企業であるアネスト岩田(6381)です。
スプレーガンなどの塗装用機器やコンプレッサー(空気圧縮機)の製造・販売が主体、塗装用機器では国内のシェア80%を占めています。1926年に創業、1927年に国産初のスプレーガンの製造販売を開始、1962年に塗装設備分野や本格進出しました。
1991年には世界初のオイルフリースクロールコンプレッサーを開発、これまでの工業用から半導体向けや食品加工分野、歯科医療など幅広い業種に採用され、コンプレッサー事業が強化されました。
2008年3月期は増収増益を確保。真空機器は液晶や半導体業界の鈍化から不調でしたが、コンプレッサーが中国、インド、タイなどで本格稼動に入り、海外市場が拡大したことや、塗装機器が自動車関連企業向けが好調だったほか、欧米で環境対応の製品の需要が拡大したことから5期連続で増収増益となりました。
2009年3月期は、原材料の高騰や為替の影響など不透明感もありますが、中国やインド、タイなど海外での業績拡大が見込まれ好調に推移する見通しです。
前年度不振でした真空機器は太陽電池向けの拡大が見込め、液晶向けや半導体向けも下期には回復が期待できます。またロシアや中国などでも堅調に推移する見込みです。
コンプレッサーは国内では設備投資の減少が予測されるなど環境の厳しい中、需要先ニーズに合わせた商品に注力し拡大を見込んでいるようです。海外はアメリカ、アセアン諸国、中国、インドなど海外拠点での拡大を図ることで増収を見込んでいます。
またと総機器や塗装設備の国内市場は前年より厳しくはなるものの、自動車向けが依然好調に推移すると見られ、海外では新興市場向けが拡大する見込みです。なお、最終利益は税金の負担増から前年度比格で減少を予想しています。
為替の前提条件は1ドル=101.29円、1ユーロ=157.7円で共に1円の変動で1000万円の影響を見込んでいるようです。
今日の段階で株価は407円。700円近くはあってもおかしくはない、そんな企業です。